一章 山あり谷あり

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「サンダーキャノン!」 落ちてくる無数の岩にサンダーキャノンを10発近く放った。キャノンに命中した岩はコナゴナに砕けていく。だが、 「きりがないぞ!?」 まだまだ落ちてくる岩を見てアルオスが叫んだが、ロアスは、 「心配ご無用!」 今度は両手を構えて別の魔法を放った。 「ミラシルガ!!」 四人の頭上をすっぽり覆う魔力の大きな盾が、ぶつかった岩をさらに砕いていき、ロアスは落石がやむまでしっかり盾を維持した。 しばらくして落石が収まった。 「ふぅ、収まったかな…?いて!?」 ちっちゃな小石がコツンと音立ててロアスの兜に当たった。 「た、助かったわ。さすがロアス!」 「みんな、怪我はないかい?」 ロアスが尋ねた。 「私は大丈夫よ。」 「私もなんとか。」 「俺も大丈夫だ。」 「ならよかった。よし、先に進もう。」 アルオスを先頭に再び歩き出す四人。落石ハプニングを乗り切り、下ること15分。城下町が見えてきた。
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