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「サンダーキャノン!」
落ちてくる無数の岩にサンダーキャノンを10発近く放った。キャノンに命中した岩はコナゴナに砕けていく。だが、
「きりがないぞ!?」
まだまだ落ちてくる岩を見てアルオスが叫んだが、ロアスは、
「心配ご無用!」
今度は両手を構えて別の魔法を放った。
「ミラシルガ!!」
四人の頭上をすっぽり覆う魔力の大きな盾が、ぶつかった岩をさらに砕いていき、ロアスは落石がやむまでしっかり盾を維持した。
しばらくして落石が収まった。
「ふぅ、収まったかな…?いて!?」
ちっちゃな小石がコツンと音立ててロアスの兜に当たった。
「た、助かったわ。さすがロアス!」
「みんな、怪我はないかい?」
ロアスが尋ねた。
「私は大丈夫よ。」
「私もなんとか。」
「俺も大丈夫だ。」
「ならよかった。よし、先に進もう。」
アルオスを先頭に再び歩き出す四人。落石ハプニングを乗り切り、下ること15分。城下町が見えてきた。
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