一章 山あり谷あり

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他方で、すんなりと城下町に入った四人。 「ところでアルオス、さっき何見せたの?」 ロアスが尋ねた。 「あ、それ私も気になってたの。」 イリファも同調。 「気が向いたら教えてやる…。まずは城を目指すぞ。」 さらっと言い流した。 道は綺麗に整備され、城まで一直線に伸びている。町の人々は、戦いと言うものとは無縁な形でいきいきとしていた。 歩くこと数分。王宮の入り口に着いた。ここにも兵士が2人。 「なんだ、お前たちは?」 例のごとく兵士に止められた。 「城に入れてはもらえないか?国王に用があるんだが。」 アルオスが言った。 「恐らく王は公務のため謁見できませんよ?」 兵士の1人が言った。 「無理は出来ないな…。」 アルオスが呟いたそのときだった。 「意外に来るのが遅かったわね、アルオス。待ってたわよ。」 城の入り口から女性騎士が現れた。 「「アレム様!!」」 兵士が口を揃えて叫んだ。 「…見計らった様に出てくるな。その癖は直したらどうなんだ?」 アルオスが口を尖らせて言った。
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