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「へぇ、アレムさんって凄いんですね。」
イリファが言った。一緒に話を聞いてたリィナも同調して頷いている。
「さん付けしなくて良いわ。えっと…」
「私はイリファ。」
「私はリィナです。以後よろしくお願いしますね。」
「僕は…」
ロアスが言いかけたがアレムが制止した。
「ロアス、だったわよね?」
「は、はい、そうですけど…。」
「あなたも結構有名よ。なんたって、あのセキルと互角にやりあえる男(ヒト)だからね。」
「は、はぁ…。」
複雑な心境のロアスだった。
結構歩いて、王の謁見の間へ着いた。
「陛下、客人をお連れしました。」
「ほう、誰かな…?」
王がゆっくりと姿を現した。まだ30代くらいで若い。
「お久しぶりです、陛下。」
会釈とともに先に挨拶したのはアルオスだ。
「なんと、アルオスか!たいそうな客人だ、見違えたぞ。」
「陛下もお元気そうで。」
「まぁ、堅苦しい挨拶はこの位にしておこう…。率直に聞こう、何用かな?」
王が言った。
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