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少しハプニングが有ったが岩山登りを始めた四人。
「ホントに道狭いわね…。って言うより道って呼べるの!?」
イリファは不満をぶちまける。
「…諦めろって。あと半日はこの山は通過出来んからな。」
アルオスが言った。
「結構キツイですね…。とにかく歩きにくいです。」
道を進めば進むほど道幅は細くなり、絶叫したくなる崖や谷間が増えてきた。アルオスの『下は見ないほうがいい』の言葉のおかげである程度は恐怖を回避できたが…。イリファの片手はロアスを否応無しにしっかり捕まえていた。
山登りを始めてから数時間。日が西へ傾きだした。
「ヤバいな…。」
アルオスが呟く。
「どうした?」
ロアスがすかさず尋ねた。
「みんな、も少し歩かなきゃならんな。頑張ってくれ。」
アルオスは深刻そうな顔で答えた。
またしばらくして、
「夜になっちゃいましたね。」
「ああ。でも大丈夫だ。ここまで来たからな。」
アルオスの視線が岩山の壁に向いている。
「ここ変よ。自然にできた場所じゃないわ。ヒトが作った場所みたい。」
イリファが指摘した。イリファの指摘のあと、アルオスがびっくりな事を言った。
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