一章 山あり谷あり

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少しハプニングが有ったが岩山登りを始めた四人。 「ホントに道狭いわね…。って言うより道って呼べるの!?」 イリファは不満をぶちまける。 「…諦めろって。あと半日はこの山は通過出来んからな。」 アルオスが言った。 「結構キツイですね…。とにかく歩きにくいです。」 道を進めば進むほど道幅は細くなり、絶叫したくなる崖や谷間が増えてきた。アルオスの『下は見ないほうがいい』の言葉のおかげである程度は恐怖を回避できたが…。イリファの片手はロアスを否応無しにしっかり捕まえていた。 山登りを始めてから数時間。日が西へ傾きだした。 「ヤバいな…。」 アルオスが呟く。 「どうした?」 ロアスがすかさず尋ねた。 「みんな、も少し歩かなきゃならんな。頑張ってくれ。」 アルオスは深刻そうな顔で答えた。 またしばらくして、 「夜になっちゃいましたね。」 「ああ。でも大丈夫だ。ここまで来たからな。」 アルオスの視線が岩山の壁に向いている。 「ここ変よ。自然にできた場所じゃないわ。ヒトが作った場所みたい。」 イリファが指摘した。イリファの指摘のあと、アルオスがびっくりな事を言った。
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