一章 山あり谷あり

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「その通り。なんせここは俺が作った場所だからな。」 「お前が作ったぁ!?」 一番驚いてるのはロアスだ。 「アルオスさん、やっぱりこの山で修行したのって、アルオスさん?」 リィナが言った。 「まぁな…。今日はここで一晩過ごすぞ。」 一際大きな岩をずらすと、後ろに隠れていた大きな洞穴が現れた。月明かりが奥まで照らし出している。 「ずいぶん手慣れてるわね?さすがアルオス。」 イリファが感心しながら入っていった。 「当たり前だ。」 アルオスが呟いた。 翌日の早朝、まだ朝日は出ていない時間帯。最初に起きたのは…、 「ったく、ここで久々に過ごしたと思ったら早起きの癖まで出ちまった。」 アルオスかと思いきや、彼が周りを見渡すと、一人足りない。 「おい…、よりによってあいつが…!?」 アルオスは、イリファとリィナを起こさぬよう静かに洞穴の外に出た。するとすぐに人影を見つけた。 「どうした、ロアス?珍しいな。」 アルオスが声をかけた。 「あっ、アルオス。久しぶり。『表』に出るまで時間かかっちゃって、ね。」 返事をしたのは、普段(緑の瞳)のロアスだ。
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