3人が本棚に入れています
本棚に追加
/20ページ
……。
「じゃぁどっちが先に達成するか賭けるか?」
お、健、あの時の会話か。
「やめとく。そろそろ試合だ。集中。」
「ハハッ、了解。」
試合開始。
相手の攻撃パターンと守備パターンは知ってるんだ。
試合は65対26、俺たちの勝ちだ。
「お疲れ。すごいね。相手の戦法を知ってるみたいな動き。」
「俺は何もかもお見通しだからね。あっ、そうだ、次の日曜どっか遊びに行くか。」
「うん。最近一緒に遊んでないしね。嬉しいなぁ。どこ行く?」
よし、これで大丈夫。次は未来に行って準備しよう。
それからの俺はすごかった。宝くじを当て、俺の家族は大金持ちになった。バスケの試合は、先に未来に行き、相手の弱点を調べたので、俺のチームは絶好調になった。
「お前最近調子いいなぁ。何かあったのか?」
「何もねぇよ。偶然偶然。」俺だけの秘密だ。
テストはほぼ完璧だった。いきなりいい点とると怪しまれるからな。
「ねぇねぇ、これって『織田信長』であってる?」
こういうのは困る。決して俺の頭が良くなったわけじゃないからな。
「んと……、あってんじゃね?」
「分かったぁ。……ねぇねぇ、織田信長ってね、もし生きてたらどうなってたんだろうね。」
「どうって……何が?」
「か~くん知らないの?織田信長って自分の部下の反乱のせいで自殺したって言われてるんだよ。」
「普通に知らない。」
「泊まってたお寺に明智光秀に火をつけられて自殺したってここに書いてるもん。」
「ふぅん……。」よし、どうなるか見て来ようかな。要するにその部下をどうにかすればいいんだ。
……。
最初のコメントを投稿しよう!