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着いた。
戦国時代。俺の名前が歴史の教科書に載ったりして。
あ、あれが安土城ってやつか。織田信長はここに住んでるんだよな。
「えぇっと、すいません。信長……ぁあ、信長様に会いたいのですが。」コイツって門番だよな。
「あ?あぁ、信長様は今、本能寺にいるが……。お前は誰だ?」
本能寺?寺か。時間がねぇぞ。まぁ、また巻き戻したらいいけど。
「えぇと、信長様に、反乱に注意と忠告をと思いまして。」
「!お前なぜそれを。生かしておけん。覚悟しろ。」
「えっ、ま、まさか明智光秀……さん?」
そうなるとは思わなかった。しょうがない。時間を巻き戻して、コイツの後ろから襲えば大丈夫。
……やってしまった。人を殺してしまった。く、悔いなんてないぞ。
「明智殿!そろそろ出発しましょう。」
ピ、ピンチ!でも、夜でよかった。向こうは気付いてないみたいだ。
「中止にしよう。」頑張れ俺。
「で、ですがそれは無理です。もう火計部隊は出発しましたし。」
……俺の努力って……。巻き戻したらまた明智光秀を殺さないといけないし。もういいや。
「よし、では出陣!」なんか俺かっこいい。いやカッコ悪い……。
はぁ、うゎ溜め息出た。おっさんになってるかも。
どうせなら歴史の教科書に載りたいな。次、どこ行こう?……そうだこういうときのために教科書持って来たんだ。
よし、この時代だ。
……。
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