第一章・暇人の集い

4/12
前へ
/163ページ
次へ
くだらない思考がずっと頭を巡っていた。 今日も今日がやってきてしまった。 いつになったらこのサイクルから抜け出せるのだろうか。 私はずっと布団に張り付いている。 ブィーン ブィーン 突然、枕元で携帯のバイブが鳴る。 私は基本的に携帯のメールが嫌いで、常にマナーモードなのだ。 サブ画面に、勇樹と表示されている。 とりあえずメールを開いた。 ---------- ゆりか~!なんでお前今日休み~?? 俺ゆりかがいないとさみし~んですけど! ---------- 私は終話ボタンを連打して携帯を放り投げた。 なんだが面倒臭い。 勇樹は私の彼氏だ。 付き合って4ヶ月ほどたったがここ1週間ほどまともにメールのやりとりをしていない。 勇樹との仲はもちろんいい方だし、一緒にいて楽しいが何だか温度差があった。 好きか嫌いか問われたら好きなんだろうけど、どう思う?と訊かれたら言葉に詰まってしまう。 告白されて押しに負けて付き合ってしまった自分に若干後悔した。
/163ページ

最初のコメントを投稿しよう!

62人が本棚に入れています
本棚に追加