第一章・暇人の集い

5/12
前へ
/163ページ
次へ
私は布団から体を剥がすように起き上がり、パソコンのスイッチを入れた。 私はネットが好きだ。 顔が見えない。 何処にいるかもわからない。 だから、上辺だけの付き合いだったら簡単に切れるし、逆に学校の友達と顔色伺ってくだらない話をするより、こっちの方が腹割って話せたりする。 それにちょっとだけ、自分が変わる。 卑屈でローテンションな私が『ワロタwww』とか言って爆笑するのだ。 きっと学校のクラスメイトは、想像出来ないと思う。 本来は結構ユーモラスな人間だと自負しているのだが、学校では必要最低限しかほとんど喋らないし。 彼氏が言うには、ツンデレ要素的には『ツンツンツンツンツンデレ』くらいらしい。 私自身、学校での私にデレが付くことにすら違和感を感じるくらいだ。
/163ページ

最初のコメントを投稿しよう!

62人が本棚に入れています
本棚に追加