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彼女が動く気配がする。
暗いせいではっきりと見えない。
彼女の長い髪が僕の肩、腕をなぞっていってお腹あたりで止まる。
「今日だけね。」
このあと、僕は彼女を貪った。
もう気持ち良さ以外どうでもよくなっていた。
ただせめて彼女も気持ち良くさせてあげたいという気持ちだけは最後の最後まで持っていた。
だが今、振り返るとそれは彼女のためじゃなく彼女の声を表情を温もりを感じたい自分のためだったとわかる。
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