【死神の釜】

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  夜中にふと目が覚めてトイレに行ったあと、タンスのカドに小指をぶつけた上につまづいて転んであまりの痛みにもんどり打っていたら、転がった先になぜか穴があって。   重力には逆らえず落ちて、また転がって壁にしこたま頭を打ち気絶してのち、現在に至る。         なんでウチにこんな地下があるのか疑問に思うよりも。   湧き上がる探究心と好奇心から地下に細く延びる一本道をヒタヒタと歩き始めた。
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