71人が本棚に入れています
本棚に追加
もちろん僕の予想は当たり、食堂にはおいしそうな朝食が並んでいた。
今日は、、あの緑の毒物は並んでいない、パッと目についた緑色も胡瓜やレタスくらいで“奴”ではなかった。
案内人のご機嫌が良いのかな。
そんな事を思いながら僕は席に着いた。
キッチンにいる案内人の足元を見た。
意識してない時の彼は足音が全く無く、僕はびっくりするから、僕が居る時位は足音に気を付けて、“出して”歩いて、と言ってある、、まぁ普通はその反対を言うのであるが彼はその逆、と言う事になる。
彼が足音を出さずに歩くとは僕に気付いていない証拠だな、と考えながら、キッチンと台所の間にある通路にかかった上カーテンから下から覗く足元がこちらに向いた事を確認する。
「おや、マスターいらっしゃったのですか」
「うん。おはよっ」
「おはようございます。もう出来ますが、お紅茶は如何致します?」
案内人がこちらに近寄り、食事の仕上げを済ませてゆく、
「あーるぐれぇーって僕気に入っちゃった。あれにして」
「畏まりました。」
そう良い案内人はカツン、カツンと足音を“立てて”歩いていった。
最初のコメントを投稿しよう!