…心…

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あれは一目惚れだったのだろうか…それとも幻? 一瞬…女がいた様な… あれは入学式の時で…一番最初に目がいった。 でも丁度いいや。 なんで此処に来たのは知らんがパシリにする。 ろくに友達もできないだろうから。 近づく…近づいてぶつかって、喧嘩になった。 赤の他人と。 俺の学校は不良の集まり。 来たとたん弱い奴は倒される。 目の前でも…目障りなんだよ。 無言で蹴って、殴って、して相手は逃げた。 「よえっ。」 瞬殺。 不良ながら嫌いだったり。 俺の上はいないものか…。 いたらいたなりに困るけど。 下から荒い息があったのに気が付いた。 そう…入学式の。 女…のような男。 疑問だ。 なんで女みたいなんだ? しゃがんでしばらく俺はソイツを見つめてた。 そしたらソイツが笑った。 「ありがとう…。」 感謝の言葉 なんでコワガンナイ。 イライラする。 「お前、ジュース買ってこいよ。急いで。」 俺が指差した方に頭を向く。 そしてきょとんとした顔で俺を見てくる。 +上目使い。 男なのに、女にみえてきた。 「授業…。」 「んなの、此処でやると思ってんのか。やっても無駄。」 授業…んなの真面目にやる奴いない。 なのにコイツは…。 あ゙~イライラさせる…。
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