…心…

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そしたら、ソイツが笑って 分かった って言って一旦その場からいなくなった。 ナンダ…ナンカ違ウ。 何がおれの心をくしゃくしゃにした…。 アイツのせいだ。 アイツを見たときからだ… なんかむしゃくしゃする…。 違ウ…違ウ… アイツは男で…俺のパシリで… 違ウ…違ウ!! 色々考えても納得する答えがみえない。 どうしたんだ… イライラスル… その時こっちに走ってくる足音がした。 変なタイミングだ。 「ジュース。」 「んっ。」 息切れしてた。 走ってきたのか。 ソイツがジュースを差し出してきた。 勿論それは受け取る。 それでいい…それでいいんだ。 デモ何カ違ウ… 俺の中では何が否定した。 フタを開けて飲んだ。 甘い香りが俺の鼻を刺激した。 「甘っ。」 「苦っ!!」 声が重なった。 ジュースが逆だったらしい… 互いの顔を見合った。 無言でジュースの交換をする。 お互い一口飲んでしまったがお構いなしに俺は飲む。 とりあえず今はこの甘ったらしい味をなんとかしたかった。 平気な分けない。 内心何かがくすぐってきた。 …花ガアル…光ガアル… 心の中で…そう思ったのは偶然だ。 でもいつの間にか、くしゃくしゃな心が晴れていた。
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