ガタンゴトン

山里

『山里～山里～』

「本当に可愛いよ」

「！」

「あぁビックリさせちゃったね。怖がらないで！ちょっとずつ近づいたから気配無かったでしょ？」

「はい。ビックリしました。ところで何かようですか？」

「えっと、もっと君の事を知りたいな。みたいな気持ちで近付きました。」

「…ふふ 変わってますね。あの、聞きたいんですけど、私の笑った顔はどんな感じなんですか？」

「えっとさ！すごく
カツカツカツカツカツ

「こらぁぁ！翔！ｱﾀｼの居ない隙にナンパをするな！結婚式場に遅れるでしょうが！」

パチーン！
「あぅっ」
「早く来なさい！」
「あぅっ痛い痛い！耳引っ張ったら取れちゃう！」
ズルズルズルズル…

　凄い人達だったなぁ…

スタ スタ スタ スタ
ストン
「お嬢さんお隣失礼。…おろ？なぜ笑っておるのじゃい？」

「ふふ、今、素敵な人達が居たんです。それなんか微笑ましくなってしまって。」

「お嬢さんは笑った顔が綺麗じゃのぉ…ずっと笑っていなさいな。」

「ありがとうございます。あの、私の笑った顔はどんな感じなんですか？」

「ずっと笑っていなさいな。ところでナポレオンは元気なのかのぉ？」

「…元気でしょうねー。」

「ナポリタンはワシは好かんのじゃ。ピーマンさんがおるからの。」

「私もピーマンさん苦手です。苦いですよね。」

「む？あれはなんだっけかのぉ？あれは…」

タ スタ スタ スタ

プルルルルルルー！
プシュー
『次は～川谷～川谷～』
ガタンゴトンガタンゴトン