すべての始まり。

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鈴は待ち合わせの駅に到着した。 『ゴメン鈴!ちょっと遅れる(>_<)バスターミナルで待っててね。すぐ行くから!!』 送られてきたメールにはそう書いてあった。 「仕方ないなぁ。リサはいつも遅刻なんだからぁ。」 駅の外に出てバスターミナルに向かう。 その時ベンチに座る男の子に気が付いた。 『…あ!あの子だ!』 学校に向かう朝、いつもバスターミナルで目にする男の子だった。 鈴が通う学校から近い高校の制服をいつも着ている。 今日は私服だが後ろ姿でもすぐわかった。 ウェーブしたパーマがフワッとしていて、鈴の友達はボンバーと勝手にあだ名をつけていた。 『私服もかなり個性的だなぁ。あんな派手なTシャツどこで買うんだろう。』 個性的な彼には少し興味があった。 どんな服装か前からも見たいなと思い近付いた。
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