第二話・―閉ざされた記憶―
16/16
読書設定
目次
前へ
/
160ページ
次へ
隆はそれ以上深追いする事もせず、鮮血の流れる右手を庇いながら子供を見る。 子供はいつのまにか隆の側まできていて、怯えた表情になりながらも、服の裾を掴んでいた。 「……迷子じゃあ、無いか。なら、仕方無いな」 隆は先刻までの厳しい表情を消し去ると、それ以上子供を恐がらせないよう、抱き上げてやりながら優しい声音で言う。 「家に、くるか? 先刻のお姉さんもいるぞ」 子供は嬉しそうに、無言で頷いていた。
/
160ページ
最初のコメントを投稿しよう!
410人が本棚に入れています
本棚に追加
広告非表示!エブリスタEXはこちら>>
前ページへ
次ページへ
スターで応援
91(あなた 0)
小さく
文字
15
大きく
狭く
行間
1.8
広く
白
黒
クリーム
ゴシック体
明朝体
まとめてページ表示
指定なし
5ページ表示
10ページ表示
15ページ表示
ページコメント表示
ページスタンプ表示
最後に読んだページを自動で保存
最初のコメントを投稿しよう!