第二章・―記憶―

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「……くそっ」  珍しく口汚く呟く隆に、キラー・ビーは不敵に笑ってみせる。  そうして余裕の雰囲気で、挟んでいた刀身を放り投げると。そのままそっぽを向いてしまった隆を見て、蔑むような口調になる。 「ま、俺の用件はそれだけだ。せいぜい頑張るこったな、暗殺者」  キラー・ビーはそれだけを言い残すと、側にあった窓を開けて姿をくらましたのだった。
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