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「まずは、あなたが自信を持つことよ。こんなことをしたら嫌われるんじゃないか、と怯えないこと。
他人の意志に振り回されるなんて、つまらなくない?」
「…はい」
「……そうね、ネットの人も一度断ってみるのもいいかもね」
「なんでですか?」
「その相手には、相談に乗ってもらっていたって言ったわよね。もしかしたら、あなたが嫌と言わない性格だと、彼は見越しているのかも」
「そんな」
「一度断って、彼がどういう態度にでるか見て見たら?
怒ったり、無視するようになったり、逆にしつこく言ってきたら、それは身体目当ての可能性高いわね。
でも、あなた自身に興味を持って、尊重してくれるなら、態度は変わらないはずよ」
「そうですね。それがいいかもしれませんね」
ユリカは自分に言い聞かせるように呟くと、謝礼をテーブルに置き、お礼を言って店を出ていった。
ナナカマドキリコはユリカを見送ると、 深く椅子に座りなおした。
人は変われる。彼女は変われるのか…
解決方法は彼女の中にある。
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