死体に噛まれた!

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変なおっさんが立っていた。   「‥‥うちに何か用でも?」   急な事態にも平静を装い、とりあえず話しかける。 おっさんは返事した。   「あ~う」   ‥‥‥あ~う?   考える。 あ~う‥‥ア~ウ‥‥A~U‥‥嗚呼雨? ――会う、か。 納得して頷き、続けて質問。 「で、誰に用なのかね?」   おっさんは答えた。   「うぅあ」   ‥‥‥うぅあ? 思考する。 うぅあ‥‥ウゥア‥‥UuA‥‥右々唖‥‥ 駄目だ、分からん。 尚も考え込んでいると、おっさんが俺の肩を掴んだ。   なんだ、俺に用か? 不審に思って面をあげると、大口を開けて迫るおっさんの汚い顔面があった。そして、
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