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+++曖昧な+++
+++曖昧な++
僕が振れたものは真実ではなく
僕が見たものは全部幻だった
見たくないといって
背中をむけた事が真実だったの
聞きたくないといって
耳を塞いだあの手は
なにも掴めない手で
自分を守る事しか出来ない手で
他人に差しのべられる様に
綺麗な手もないし
誰も救えない手だったんだ
声を荒げたって変わらなかった
逆に嘆いてみたけどね
なんにも変わりはしなかったの
だから、諦めてた。
本当は、寂しかった。
誰かに必要とされてみたかった
誰かに手を差し延べて欲しかった
呼んだら、返事が欲しかった。
もう願う事はないけれど
たまに寂しくなる時がある
その時は
君の名を呼んでもいい?
僕に寂しさを教えてくれた
空が綺麗だと教えてくれた
愛しいという気持ちを
教えてくれた君のことを。
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