1人が本棚に入れています
本棚に追加
/10ページ
儲ける事を知らない私は、別に楽しく暮らせるならそれでいいと彼に言う。
すると彼は私を背中に乗せて低空飛行した。
上で大きな戦争がある時でも、空の機嫌がいい時でも、彼は低空飛行を止めなかった。
私はそこで気分よく仕事に没頭し、たまに風を感じたりして楽しく過ごしている。
「ねぇ、私重くない?」
私がたまにそう言うと。
「重いよ、当たり前じゃないか、君の気持ちが一つ乗っかってるんだから」
彼はそう言って笑うのだ、私はギュッと彼の背中にしがみつき、気持ちをまた預けていく。
そして私は一言。
「これからも低空飛行でよろしく」
最初のコメントを投稿しよう!