彼の背中に乗って

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 儲ける事を知らない私は、別に楽しく暮らせるならそれでいいと彼に言う。  すると彼は私を背中に乗せて低空飛行した。  上で大きな戦争がある時でも、空の機嫌がいい時でも、彼は低空飛行を止めなかった。  私はそこで気分よく仕事に没頭し、たまに風を感じたりして楽しく過ごしている。 「ねぇ、私重くない?」  私がたまにそう言うと。 「重いよ、当たり前じゃないか、君の気持ちが一つ乗っかってるんだから」  彼はそう言って笑うのだ、私はギュッと彼の背中にしがみつき、気持ちをまた預けていく。    そして私は一言。 「これからも低空飛行でよろしく」
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