下準備-2-

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「え?ほんと!?私、普通に持って来れたんだけど、、、」 「普通に?無理だよ、重すぎる。」 廉が ぼそりと呟く。 「じゃあ、真ちゃんが試しに引いてみて」 糶が真の肩を ぽんっ と叩いて言った。 「うん」 そう言うと真は冷蔵庫を引っ張る。 ズル、、、、 ズルズルズルズル 真は顏をこわばしながらも“普通”に冷蔵庫を引っ張った。 「まじかよ、、、」 数が驚き言った。 「思いだした。私、昔に重い物運ばさせられてたから、力持ちになったんだよ。」 真は、冷蔵庫を引くのをやめてそう言った。 「あー、なるほど。」 廉が納得したように頷いた 「とにかく、コレを持って行かないとね、、、ねぇ、数くんと廉くんコレ持って来てよ。私とせっちゃんは先にあの建物に戻るから。」 真が教会を指差す。 数と廉の返事も待たず、糶と真は 話をしながら教会へと歩いていく。 取り残された 数と廉は呆れた顏で互いを見合わした。
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