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なぜだろう。
話してくれてる内容は目を反らしたくなるものなのに、先輩は笑ってる…
手にはシンナーが握られていた。
いっぱい傷ついたし、泣いたし、死のうと思ったが、馬鹿馬鹿しくなったという。
気付いたらシンナーにたどり着きはまったらしい。
私も進められるまま、吸った。が嘔吐。合わなかったのか…
「純トロならいけるべ」
私には意味がわからなかったが、出されたものを吸った。
気持ち良かった。そのまま溜り場に泊まった。
次の日、帰宅し夜に父が帰ってくるなり、
「ちょっと来いっ‼」
とすごい剣幕。
金髪、タバコ、酒、シンナーどれだろうと思った瞬間、父の拳がとんできた。
反動でテレビの角にぶつかり、額がキレタ。
「お前は男がいないと生きていけないのか‼」
意味不明…
何を言ってるのだろう、この人…
あ!外泊を男の家に泊まったと思ってキレてんだ。
私は答えた。
「生きてけないよ。男と女がいるから私が生まれたんじゃん」
父は血管がキレるんじゃないかというぐらいの、形相だったが、私の反論に言い返せなかった。
それからしばらく父は私に何も言わなくなった…
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