幼少期

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私は3姉妹の末っ子。 父は男の子が欲しかったらしい。 父は昔から常に機嫌の悪い人だった。 女クセが悪く、母とはデキちゃった婚だった。 母は父に服従している人だった。 記憶にはないが、姉の話によると、夜泣きがうるさいと押し入れや納戸に閉じ込められたりしていたらしい。 おかげで私達は父になつかず、父を見ては泣いてたそうな。 余計、父はおもしろくない。物にあたったり、怒鳴ったり、家の中は暗かった…当然、欲しい物を欲しいなど言えるわけがなく、ある日私は母の買物に着いて行った時、御菓子をポケットに入れてしまったらしい。 この事は服従している母から父の耳に入り、4歳の私は馬鹿者ーっ‼と顔面を殴られた。 顔中血だらけになりながら、泣いて徘徊する私に、父は「お前の血で汚れる。拭けっ‼」と罵倒した。 5歳の頃、私は車にひかれた。 後頭部にヒビが入り、一時は危険な状態だったそうだ。 しかし父は金がもったいないと1週間もしないで連れ帰ったという。
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