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小学6年。
私は漠然と考えた。
何で生きていなきゃならないんだろう。
何で生まれたんだろう。
そして、高層ビルの屋上で毎日悩んだ。
靴を脱ぎ、下を覗く…
怖い…足が震えた。
家に帰り、カッターを手に左腕を切ってみた。
不思議とさほど痛くない。
血が流れてる…
気がつけば縦横10数ヶ所切り刻んでいた。
なぜだろう。安心と満足した自分がいた。
死にたいとかじゃなかった。でも生きたいわけでもなかった。
リスカはエスカレートする。両腕、両足、顔。
さすがに親が気付く。
母は見てみぬふり。
父は…「そんなに切りたいなら、大根でも切ってろ」
私は悲しみも通り越し、中学に入ると、壊れた。
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