黒い『郵便ポスト』

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れいは思わず飛び退く。 さっきまで、ソレはそこには無かったハズなのだ。 「なっ……!」 夏なのに、一気に空気が冷えていくのが分かった。 黒いポストの口から大量の霧が這い出し、辺りを冷やしていく。 「これはっ…!」 れいは一瞬でコレが何なのか分かってしまった。 都市伝説…!! 周りが霧に埋め尽くされ、視界は白。 唯一見える黒いポスト。 ちりーん… どこからか風鈴の音がして、ポストから目を一瞬離した隙に 視界は黒に包まれた。
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