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「雨かなぁ?」
マジボケするいつみ。
「バッカ!んなワケねーだろ!?明らかに水をかけられたろーが💢」
広野は目を三角にして怒る
「おら!貸してやっから!」
学校カバンの代わりにいつも掛けているスポーツバッグの中からデカ目のタオルを投げ渡した。
「およよ。ありがと」
ニヘラと、笑ってタオルを頭にかけた。
「まぁ…風邪ひかれても困るしな!!」
笑顔でお礼を言われ、広野は照れて横を向いた。
広野はいつみに気があった
ゆえに、いつみは広野ファンからイジメが来るのもしばしばあった。
また、広野の気持ちも気付かないものだから広野の片想いだったりする。
どちらも、不憫(ふびん)である。
キーンコーンカーン………
「あ、授業始まっちゃう!」
「やべ!ホントだ!!」
二人は、走ろうと足を上げたが二人とも足が廊下に着かなかった。
なぜなら、なかなか凄みのある笑顔で二人の首根っ子をつかむ愛称ナッチーの名で知られた夏生(なつお)先生(担任)が居たからである
「はぁい~…ナッチー❤💧」
広野がビビリながら、首根っ子をつかまれた状態で挨拶をする。
「この水浸しは何だ?」
ナッチーはダークな微笑みで二人を見た。
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