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それから不思議なことに、私が本気で死のうと考える度にコンサートがあったり、新曲が発売されたりした。 私は完全に彼に、彼らに依存してしまっていた。 彼らがいない生活など考えられなかった。 彼はいつも、私が忘れていたことを思い出させてくれた。 諦めるのではなく、信じ続けること。 愛を持って生きていくこと。 その愛を、他の誰かに伝えること。 自分らしく生きること。 私には彼がすべてだった。 彼が存在理由だった。 彼を失った時、私は本当にすべてを失うかもしれない。 そこまで依存してしまった自分に少し後悔した。
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