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親とは、生活費と光熱費は自分で払うと約束をした。
単位が取れなかった科目は2科目。
私は火曜日と金曜日の週2日、学校に通うことになった。
それ以外の週5日、バイトをするようになった。
頑張るのは当たり前。
無理をしなくてはいけないと、自分に言い聞かせた。
誰にも弱音は吐けなかった。
甘えてはいけないと思ったし、自業自得だから。
それでも、とてつもなく泣きたくなる時があった。
学校に行っても誰も私を見ようとはしない。
自分は透明人間だったろうかと思った。
バイトで失敗すると、虚しくなった。
助けてくれたのは、
やっぱり彼だった。
彼をTVで見たり、
彼のCDを聴くだけで、
気持ちが楽になった。
誰の言葉も、私の中には入ってこないのに、彼の言葉だけは素直に自分の中に入ってきた。
彼だけは信じることができたし、彼だから愛を感じることができた。
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