1.犬になったタダシ

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「あう!わん!」 「あぁ…ごめんな、痛かったか?」 ゆっくりと床に置いてやる 「そうだ、腹減ってるだろ?牛乳でも飲むか?」 俺は台所に行って冷蔵庫の中を見回した 犬は俺の背中に手をついて、くぅんと鳴いている よしよしと言いながら牛乳を取り出すと、皿に注ぎ、犬のところへ持っていく 「ほぉら、牛乳だぞ。たっぷり飲めよー」 「はぐはぐ」 変な声で鳴きながら犬は美味そうに牛乳をぺちゃぺちゃ舐めた 「よぉしよしよし」 ぐりぐりと頭を撫でてやると、犬も頭を押し付けてきた 「可愛いなぁ、お前ぇ」 体を持ち上げると、雄だということがわかった 「お、お前男か。……そうだな、お前に名前をやらなくっちゃな!うーん…お前の名前は……」 俺はある名前がピンと浮かんだ
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