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「あう!わん!」
「あぁ…ごめんな、痛かったか?」
ゆっくりと床に置いてやる
「そうだ、腹減ってるだろ?牛乳でも飲むか?」
俺は台所に行って冷蔵庫の中を見回した
犬は俺の背中に手をついて、くぅんと鳴いている
よしよしと言いながら牛乳を取り出すと、皿に注ぎ、犬のところへ持っていく
「ほぉら、牛乳だぞ。たっぷり飲めよー」
「はぐはぐ」
変な声で鳴きながら犬は美味そうに牛乳をぺちゃぺちゃ舐めた
「よぉしよしよし」
ぐりぐりと頭を撫でてやると、犬も頭を押し付けてきた
「可愛いなぁ、お前ぇ」
体を持ち上げると、雄だということがわかった
「お、お前男か。……そうだな、お前に名前をやらなくっちゃな!うーん…お前の名前は……」
俺はある名前がピンと浮かんだ
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