02:予言

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ゴードンは気絶した 「おい!!おい!!大丈夫か?」 暗闇の中で聞き覚えのある声がした 「良かった…気が付いた」 ジウォンだった 「ジウォンさん…?ジウォンさんなんですか?」 ゴードンは力が抜け何も考えられなかった 「『奴』に…『奴』に殺されたんじゃ…」 ゴードンは恐る恐る聞く 「きっと疲れたんだろう 俺が話してる時に寝てしまったから」 ジウォンが笑いながら言う 「そ、そうですよね…」 ゴードンは夢のあまりのリアルさに信じられなかった その時 『コン…コン…』 とドアを叩く音がした ゴードンは身震いした ジウォンが立ち上がりドアの所に行く 「ジウォンさん!!行っちゃダメだ!!」 遅かった… ジウォンはドアに手をかけ、回したと思ったら開けていた 一瞬電流が辺りに走った 『ギイイイイイイ…』 そこには一人の女性が立っていた 「あ、あの…」 女性が言う かすれた高い声だ 「何でしょう?」 ジウォンが聞き返す 「寝る所が無いんです…一晩寝かせてくれませんか?お願いします…お願いします」 女性が言う 「ちょっと待って下さい」 ジウォンが女性に向かって言う 「どうしたんですか?」 ゴードンが聞く 「一晩寝かせてほしいらしい…どうする?」 ジウォンが迷惑そうに言う 「俺はどちらでも良いですよ」 ゴードンはジウォンの気持ちを察して言った 「じゃあ帰ってもらおう」 ジウォンがそう言うと女性のいるドアに向かった 「すいません…今日は先客がいるん…グフッ」 ジウォンの動きが止まった 「ジウォンさん?ジウォンさん!!」 ジウォンが床に倒れた 良く見るとジウォンの首に殺傷、胸にサバイバルナイフが15㎝くらい刺さっていた 血が床一面に広がる ゴードンが顔を上げると女性ではなく『奴』がいた…
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