02:予言

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3月29日午前7時 ゴードンは目を覚ました いつの間にか眠っていたのだ フィーラの身体はまだ冷たく、痩せ細っていた (ここを一刻も早く離れなければ)            ゴードンはラジオの予言を思いだし思った 外に出るとまだ真っ暗だった… 「何故だ!?!?まさかここは…ずっと『闇』なのか?」 ゴードンは大きな声で言った またライターをつけ歩き出した 『ザッザッザッザッザッ………』 足音が響く (ん…?なんで足音が響くんだ?) 『ザッザッザッザッザッ………』 確かに響いている… ゴードンはライターを大きく回し辺りを照らした そこは『トンネル』だった いつの間にか『トンネル』に入っていたのだ 「嫌な予感がする…」ゴードンは言った これが本当になってしまうと言う事は誰も思わなかった 『ザッザッザッザ…ザッザッザッザ…ザッザザッザ』 『ジャリ…ジャリ…ジャリ…ジャリ』 (ん…?) 『ザッザッ』 『ジャリジャリ』 『ザッザッ』 『ジャリジャリ』 (だ、だ、誰かが、つ、ついてきてる…) ゴードンは思いきって振り返った が、そこには『闇』が広がっているだけだった…
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