02:予言

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「だ、誰もいないじゃないか…ハハハ…」 すると自分の真後ろで 『ジャリジャリ』 と音がした (ま、まさか…) そのまさかだった ゴードンが猟銃で撃ち、崖の下へ下へ落ちていった『奴』だったのだ!! 『ポタッ プシュウ ポタッ プシュウ』 血がたれ地面が溶けている 良く見ると『奴』の両手は無かった 顔の骨は丸見えで眼球は飛び出している… 見るからに恐怖その物だ!! 『ジャリ…ジャリ…』 あどけない足取りでゆっくり確実に近づいてくる… ゴードンは硬直して言葉がどうしても出なかった (来るなぁ!!!!) 猟銃でまた撃ちまくった 『バァ―――ン… バァ―――ン…バァ―――ン…』 ドンネルだから余計見えにくく、響いた 『奴』に数発当たったと思ったが止まることなく近づいてくる… 『ジャリ…ジャリ…ジャリ…ジャリ』 『ポタッ プシュウ… ポタッ プシュウ…』 血がたれ地面が溶けている 「おんなを…女を渡せ!!」 これまでにない口調で『奴』は言う 「な、何が目的だ!?!?」 ゴードンは叫んだ 「目的?俺は女の血が欲しいだけだ…さあ渡せ!!!!」 『奴』は低く、大きな声で言った するとまた激しい耳鳴りがゴードンを襲った 『キイイイイイイイイイイイイイイイイイン…!!』 ゴードンはあまりの激しさに吐いてしまった
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