02:予言

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「さあ…早く……早く……早…『ドスッ』」 『奴』が言っている最中に鈍い音がして倒れた 『奴』の頭に斧が突き刺さっていた            ゴードンは今の状況が理解出来なかった 「大丈夫か!?」 人の声がした 「だ、誰ですか?」 ゴードンは恐る恐る聞いた 「ん?俺はジウォンだチェ・ジウォン」 韓国人警備官らしい 「俺はゴードン・マークです 危ないところを助けてくれてありがとうございました」 ゴードンは言った 「ジウォンさんはここで何をしているんですか?」 それに付け加えて言った 「俺もお前と同じで妻が意識不明の状態になったんだ」 ジウォンが言う 「それでどうなったんですか?」 ゴードンが真剣に聞く 「こいつに…こいつに…ウ、ウ、ウ…」 ジウォンは泣きながら『奴』を指差して言う 「そうですか…」 ゴードンは フィーラもこう言う事になってしまうのか と考えると吐き気がした 「だが、この女の子にはそうはさせない」 ジウォンはそう言った 「ありがとうございます…」 ゴードンは嬉しくて泣きながら言った 「ここは危険だ 行こう」 ジウォンがフィーラをおぶりながら言う 『ザッザッザッザッザッザッ』 また足音が響く ゴードンは時計を見た3月29日午前10時15分だ 昨日から何も食べていなかったのでゴードンはフラフラしながら歩いた 15分程歩いた所に一軒の家らしい物があった ジウォンはそこが自分で建てたと説明した 中は質素だったが今のゴードンにとってはホテルの様に思えた 「食料だ 食べろ」 ジウォンが言った ゴードンは最初は遠慮したが、あんまり腹が減っていたためか腹いっぱい食べた
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