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月夜
夜の温度が、すこしずつ低くなり
刺すような冷気に変わる頃
一番苦手で、…でも
たまらなく好きな季節が到来する
冬の月
ピンっと張り詰めてる乾いた空に
ひときわ冴えた、熱を感じない光
虫や草木の眠りを妨げない
不可思議な光。
紺碧の夜空に
あざやかに
浮かびあがる弧
常にその表情を変化させる姿
気分で、すぐ変わる
自分のこころを映すかのよう
満たされては、欠け
欠けては、満ち…。
けれどもいつも私は
その光に心癒される
さぁ、今夜は暖かくして
私と一緒に
月を観に行かないかい?
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