雪に眠る

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雪の降り積む道の中 枯れた心を抱きながら ぬくもりの夢に沈んで積もる しとねはやさしくわたしを包み ゆっくりゆっくり白になる 冷たい赤子の手の熱が 溺れるわたしをつれてゆく くらいどこかへつれてゆく―― ねんねこさっしゃれ ねんねこさっしゃれ おしまいの夜は更けてゆく 雪の降り積む道の中 ひとつの哀しみを残したまま――
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