新しい学校

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職員室に入ると、そこにはたった十一人しか先生はいなかった。 「これで全員ですか?」 思わず口にでてしまった質問に山田は答えた。 「あぁ、校長先生をのぞいて全員だ。高橋、この学校の噂を知ってるか?」 「いえ、知らないです」 直人は昨日ついたばかりなので知るはずもなかった。 山田は話を続けた。 「この学校では、毎年何人もの生徒が行方不明になっている。原因は全くの謎で、警察もまったく手を出せない状態がもう何年も続いているんだ。だからこの学校は『呪いの学校』と呼ばれている。ここに先生がなかなか来ないのもそれが原因だ」 直人の手は震えていた。
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