新しい学校

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「僕、大丈夫ですよね?」 直人は完全におびえていた。一人の先生が直人をはげますために言った。 「大丈夫、怖がらずにいればなんともないよ。安心しなさい」 「はい…」 直人はそう言ったが、ほとんど聞こえてはいなかった。 「何もしなきゃ何も起こらないよ。さぁ、そろそろホームルームが始まる。教室へ行きなさい」 「俺が案内しよう」 山田に連れられて教室へ向かっている間も、直人から恐怖が離れることはなかった。
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