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「はぁー…それにしても楽しいことねぇなぁ~」
留は溜め息をつき、手を頭の後ろで組みながら、すこしイライラがたまっていたこともあって悪態づいた。
だけど実際楽しいことがないというのは嘘ではない。
人間界にきたばかりの頃は毎日が楽しくてしかたがなかった―…はずなのに。
年を重ねる毎に楽しさが薄れていく。
とくに高校生になってからというものは、周りの女子は自分に気に入られようとして媚びてくるし、男の友達はこいつといればもてる―…
そんな事を考えて近寄ってくるやつらだらけで嫌気がさしていた。
だからといって、留は決して嫌そうなそぶりを見せることなく過ごしてきたわけなのだが。
そんな状態の留にとって、天界に訓練で帰ることだけが唯一の楽しみとなっていた。
それなのに日にち変更だなんて当日にいわれたら悪態もつきたくなる。
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