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【歌声】
~~♪♪
あの後、頭を冷やすためにふて寝した留は、なにやら聞こえてきた電子音のようなものによって目が覚めた。
そして重い体をゆっくりと起こす。
留「……ん??」
体を起こしたとき、自分が握っていた携帯のランプが光っていることに気付き、その音が携帯から聞こえていたことが推測できた。
―――パチンッ
留は携帯に起こされたことに少し気分を悪くしながらも音をたてて携帯を開いた。
着信はメールだったようで、冴えない頭を動かしながらもそれを読む。
読み終わると、返信をすることなくまた携帯をとじたのだった。
留「………はぁ~」
そして留は大きく欠伸をしながら立ち上がり、教室に向かおうとドアに手をかけた。
どうやらさっきのメールは、早く教室に戻ってこいとのことだったようだ。
留にも一応人間の中にも信頼できる人が二人だけいて、その二人だけは留の携帯アドレスを知っている。
先程のメールもそのうちの一人からだったようだ。
まぁその二人についてはおって説明をするとしよう――。
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