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留「………Aか。」
クラス表が貼り出されている掲示板を見ながら留はつぶやいた。
…まぁ予想通り。
この学校は、成績順にクラスが決まる。
Aが1番よく、Gが1番悪い。
悪いといってもこの学校は元が良いので決して馬鹿なわけではないが。
むしろ普通より全然上だ。
留がそんな事を考えながら突っ立っていると、誰かに後ろから肩をたたかれた。
何かと思って振り返ってみるとケバい女が二人、留を見ている。
「私たち留くんと違うクラスなんだけど~仲良くなりたいの~!!
よかったらメアドとか教えてくれな~い??」
そしてそのうちの一人が留にそういって近付いてきた。
留はその女からする香水の匂いに思わず眉をひそめる。
つけすぎで正直臭いのだ。
留「あ~、メアドだっけ?ごめんね~??俺秘密主義だから~♪」
しかし留は香水の臭さに表情が多少強張りながらも、いつもの爽やか営業スマイルでそう答える。
これがいつものパターンだ。
留は周りに詮索されるのを嫌う。
その理由は留には決してバレてはいけない秘密があるからである。
その秘密は追い追い説明するとしよう――。
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