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ビルが15階建てという事もあり,季節が冬という事もあって屋上は風が強く寒かった。
Shioが着ぐるみを着て全力で駆け上がってきても,尚寒かった。
まだ警官達は来ない様だが早く逃げるに越した事はない。
Shioはマシンガンを着ぐるみの中にしまい,右手を上げた。
それを合図に凍てつく冬の空気を切り裂いて黒麗がShioに向かって猛スピードで飛んでくる。
黒麗はカラスよりも少し大きく,夜の闇に溶け込んでいる。
Shioと黒麗が交差した瞬間,黒麗はShioの天へ高く上げた右手を両後ろ足で掴み,闇の空へ誘った。
「5秒遅い…ぼーっとしてただろ」
Shioは不快感を隠そうともせず口を尖らせた。
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