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初めて彼に出会ったのは、中1の時だった。
私は小5の時から近所の塾に通っていた。
中学生になって私は長かった髪をばっさり切り、新スタートを切っていた。
「じゃぁ、ばぃばぃ。」
「また来週ね!」
塾の前で友達と別れ、歩いて帰ろうとすると、
車待ちしてる中学生が一人…
近隣の中学はジャージの色と柄で判断できた。
あ…東中の人だ…2年生かな?
不意に彼はこっちを見る。目が合うと恥ずかしくなり顔を伏せた。
彼は眼鏡の真面目そうな人だった。でも決してダサい人ではなかった。
小走りで彼の前を通り過ぎる。ただどきどきした。
この出会いが私の人生を大きく変えてしまった。
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