ちょっとヤンキー⁉

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駅から5分位歩くと河原に出る。 川沿いを歩いて5分。 住宅街の端っこ、広場の中に建ってる家。 オジサンの家。 「こんにちわ。」 車の整備をしていたオジサンに声を掛けた。 「ん‥‥」 手を止めずにそれだけ言う。 いつもこんな感じ。 でも、いつも自然な感じで迎え入れてくれてる。 そんなオジサンに甘えてた。 一階は整備工場。 外階段をゆっくり登る。 部屋に入って、二階の窓の外をボンヤリと眺める。 二階の窓でも、川の近くに堤防があって大した景色じゃない。 工場のエントツからの煙で、空は暗い。 何だかボクみたい。 暗く重たくて、ベッタリと張り付いてくるみたい‥‥
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