3人が本棚に入れています
本棚に追加
/16ページ
ねぇ?
この時の流れが止められるのなら
どれだけの人が
どれだけの声が
それを願うだろう
想いはその左胸の鼓動と共に
恨みはその歩みだした右足にのせ
螺旋という名の運命を永遠に廻る
それが時…
しかし時を止めてしまうのならば
その想いは何処へ行く
その恨みは何処へ行く
我を忘れた水車のごとく
水車から溢れる水のごとく
世界という名のガラス玉は
こんなにも簡単に砕け散るだろう
その中にいる僕等は
たやすく壊れ消えてしまうだろう
ガラス玉の創造主は
虹色に透き通る水の上に
ガラス玉を浮かべ流し続けている
ガラス玉は歩み続けている
今も そう
こんなにも近く
その中であらがう事を
忘れてしまった
僕等を封じ込めたまま…
最初のコメントを投稿しよう!