第二話

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桜が、しんしんと舞い散っている中、小恋はいた (また襲われたりしないかしら…) 先週ドクロに襲われ、毎日おどおどしながらの生活が続いていた とそこへ、 「こんばんは」 と、その心配を裏切るかのようにドクロが桜の木の影から姿を現す 「キャァー!」 と、先週の事が頭に浮かびあがった小恋は逃げようとするが 「ちょちょちょ待ちぃな 今日襲いに来たちゃうねん」 とドクロは小恋を呼び止める 「今日ここで人と待ち合わせしてんねやわ」 とドクロは小恋に説明する 「そうなんですか」 と小恋の発言に対しドクロは「うん」と言う 「でもだからってわざわざ私に声かけなくても…」 と小恋は反論する 「そんな事ゆう…あ、もう八時半やがなもう来るがな」 と、設置してある時計に指をさし今八時半である事に気付く 「え、でも私帰りたいんだけど…」 と小恋はおどおどしながら言う 「いや帰りたいやなしな あ、ごめんな。自分襲わなな、来えへんなやっぱりな」 とドクロは言うが 「そ、そんな勝手な話…!」 と小恋は弁解しようとするが、ドクロの魔の手が出てきたので逃げようとする 「待てぇい 待てよぉ」 ドクロはそう言いながら小恋を追いかけ、捕まえる 「や、嫌だちょっと…助けてー!」 と大きな声を出すと、「待てぇー!」と助けの声が聞こえた
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