3人が本棚に入れています
本棚に追加
/20ページ
「パパ…ユメね明日から中学生なんだよ。」
ユメちゃんはパパにお話をしました。
パパは相変わらず喋りません。
「明日はこんな服着るんだよ。」
ユメちゃんは喋らないパパに自慢気に服を見せました。
「パパも来てほしいな…。」
ユメちゃんは涙声で言いました。
パパはユメちゃんの入学式に行けません。
天国の人になったパパは喋れないし、動けない。
ユメちゃんは分かってます。
だけどユメちゃんはまだ12歳。
パパに会いたいのでした。
ママはそんなユメちゃんを見てるのが辛いのです。
声を震わせてこう言ってユメちゃんを抱きしめます。
「ごめんね……。」
ユメちゃんはそんなママを見たくありません。
ユメちゃんは笑顔のママが見たいからです。
最初のコメントを投稿しよう!