~第一章~ 始動

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~第一章~ 始動

もし、自分が生きている世界にもう一つの姿が存在するとしたら、貴方はどうしますか? 退屈な日常を捨てて、未知なる世界に移住する…。 平穏を失いたく無いから、変わらぬ世界で過ごす…。どちらも間違いでは有りません。 そう全ては自分次第なのだから…。 [現代] 女の子「ママ~何読んでるの?」 エツ「ん?コレはね、パパとママが昔行った所のお話なんだよとっても不思議でちょっと怖くって、すごく優しい、でも悲しい所のお話…。」 女の子「ママお話聞きたいな~お話して!」 エツは優しい笑顔を浮かべながら、子供の頭を撫でる エツ「いいよ、じゃあ横に座ってイイコにしててね。」 女の子「うん!!解った!」 そう言うと女の子はエツの横に座った。 遠くからエツの名前を呼ぶ声がする。 ??「エツ、行って来る…、また始まろうとしているみたいだから…止めないとな。」 男はエツに優しく微笑み、 歩いて行った。 エツ「行ってらっしゃい、必ず帰って来てね…。」 優しく見送るエツに男は軽く手を上げて答える。 女の子「ママ早く~」 子供は待ちきれ無いのかエツの袖を引っ張る。 エツ「はいはい^^今読んであげるからね。(頑張ってねそしてちゃんと帰って来てねタカ…)」 この話は、二人の若者が己の目で見つめて、己の体で感じたもう一つの故郷での話…若者達に何が待って居て、何が起きたのだろうか? 何故この二人だったのだろうか? 貴方はそれを真実を知る権利が有るのです……。
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