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???「毎日同じ事を繰り返すだけ、貴様はそれで満足なのか?真実を手にしたくは無いのか?」
青年「なんなんだお前、真実ってなんだよ!」
???「それは、貴様の目で見て、耳で聞き、身体でかんじろ!私はク…ス…ラン…で…」
青年「おい!テメェ待てよ!おい!」
女「あんたねぇ…、いい加減に起きろ~!!」
茶色い肩までの髪に白い肌の女性は青年の頭を手に持っていた雑誌で力一杯叩きつけた
青年「いっってぇー!!何しやがんだこの野郎!」
女「あんたねぇ…起こしても起きないわ、待ち合わせの時間に来ないわ…」
女は握りこぶしを作りワナワナと震えながら、青年を睨み付ける
青年「あ…、いやその~お、落ち着けって…なぁ?俺が悪かった謝るだから落ち着けよなぁ?エツ!」
エツ「タ~カ~…!!せいっ!!」
エツは力一杯タカの脳天を殴った。
タカ「いっ」声に成らない声が出る。
エツ「まぁいいや、許したげるでもあんたが昼寝してるなんて珍しいね~?どっか身体の調子悪いの?」
エツが心配そうに訪ねる、よっぽど珍しい事なのだろう。
タカ「心配すんなら殴んなよ!!」
流石に痛かったのだろう、タカの顔に多少怒りが見える。
エツ「ご…ごめん。久しぶりに二人で遊びに行けるって思ってたからつい…。」
反省したのかエツはうつむいてしまった。
タカ「あ…俺こそすまん、良く解んないけど気ずいたら寝てたんだ…、自分でも気味悪い。」
タカはベットに静かに座り顔に手を当て、うつ向いてしまった
優しく頭を撫でられる感覚がある。
エツが横に座り泣きながら頭をなでている、タカは顔を上げ作り笑をしながら
エツの顔を見る
タカ「大丈夫、ただ少し疲れてただけだからさ…。」
エツは顔を上げる、
エツ「本当に?本当に大丈夫なの?」
タカは立ち上がりエツの手をとり起き上がらせた
タカ「二人で出かけるんだろ?行こうぜ」
エツ「うん。」
支度を初めるタカ不意に夢の中で言われた事が頭を過る。
タカ「真実ってなんなんだよ…」
エツ「何?なんか言った?」
タカ「イヤ…何でも無い、気にすんな。」
エツ「そう?何でも無いって顔してないよ?」
自分が大体どんな顔をしているかは想像はつく…。
タカ「イヤ本当に何でも無いって(言っても解んないだろうしな)」
エツ「なぁにさ~!言え!」
タカ(何言っても聴きそうにないな)
タカ「解った、電車の中で話すよ」
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